「お母ちゃん、私中学校へ行ったら運動部に絶対に入らなくちゃだめ?」
そんなことを子供が訊いてきた。
可愛そうに、姑からの圧力で子供は苦手な運動から逃れられなくなってる。
「そんなことはないよ。クラブは好きなものを選べばよいよ。運動でも良いし絵を描いても良いんだし音楽だっていい。」
私は当然そんな風に答えた。
子供は安心したようである。
この時ばかりは、少々姑に腹が立った。
私の子供は、確かに運動は得意ではないけど他のことはそれなりの結果を出している。
物凄い集中力と持続力で頑張っている。
そこを見て評価してやってもいいじゃないか。
どうしてわざわざ苦手なことを指さして否定するのか私にはさっぱり分からなかった。
でも、姑の気持ちも分からないでもない。
姑はたくさんの姉弟がいて孫自慢している。
スポーツが得意な子も多く、きっとそれで私の子供にも運動部に入るように言ってきたのだろう。
でも、それは、子供にとってかなりのストレス。
滅多に相談などしない子供が、おどおどしながら私に話した。
中学校は、そうでなくても色んな意味で大変なところだ。
たった3年間ではあるが、きっとこれからたくさんの壁が待ち構えていることだろう。
その上、余計なストレスは邪魔だ。
楽しいと思って通学して欲しい。
私の願いはそれだけだ。
親子で参加できるスポーツ合宿のお知らせが学校から来た。
私も強くなりたいと思っていたところ。
思い切って子供と一緒に参加してみようか?
何かが変わるかもしれない。
もちろん変わらないかもしれない。
ただ、運動が怖いものではないと思えるようになりたい。

スポーツに熱中する子供たち